知っておきたい脳ドックの補助金・助成金制度 思っていたよりずっと安く受診できるってほんと?
2022/04/20 ( 公開日 : 2021/11/17 )
悪玉コレステロールとは? LDLの値を下げる生活習慣や、投薬治療についても解説!
脂質異常症の基準
■正常範囲
・LDLコレステロールは63~139 ㎎/dl
・HDLコレステロールは40~70㎎/dl
■異常と診断される数値
LDLコレステロール
・140mg/dl以上の場合→高LDLコレステロール血症
・120~139㎎/dlの場合→境界域高LDLコレステロール血症
HDLコレステロール
40mg/dl未満の場合→低HDLコレステロール血症
ただし例外として
・高血圧や糖尿病、腎臓病などの症状がある人
・過去に心筋梗塞を発症したことがある人
・動脈硬化を起こす可能性が高い人
などの条件に当てはまる人は、基準値が低い値になることもあります。
脂質異常症の予防・改善方法
脂質異常症の予防・改善には、
・食生活上の注意点を守る
・脂肪を減らすための行動を取る
の2点がまず大切になります。
しかし、遺伝が原因であったり、一刻も早く改善が必要だという時などは薬物療法を行う場合もあります。
食事療法
食事に関しては、
・コレステロール摂取量は1日200mg以下にする
・雑穀、果物やきのこ、大豆などを多めに摂取
・動物性の脂肪を減らし、魚や植物性の脂を多くする
・アルコールは1日25g以下にする
以上のことなどを守りましょう。
また、「トランス脂肪酸」という脂肪酸の一種を取りすぎると生活習慣病を引き起こしやすくします。
食品から摂取する必要はないとされており、特にマーガリン、ショートニングなど多く含まれる食品はできるだけ避けましょう。
運動療法
脂質を減らすための運動として、有酸素運動を週3回、30分程度継続して行うことが推奨されています。具体的には水泳、ウォーキング、サイクリングなどの運動です。
HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす効果があります。
投薬治療
薬での治療は、基本的に食事療法・運動療法で解決しない人に対して行います。
・動脈硬化がすでに起こり、治療中の人
・糖尿病や高血圧、喫煙など、さらに動脈硬化が進む可能性が高い人
・遺伝的に動脈硬化を起こしやすいことが分かっている人
など進行を抑制するために行う場合もあります。
薬について
①HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)
スタチン系薬剤は肝臓内のコレステロール量を減少させ、血中のLDLコレステロールが主成分のリポタンパクを肝臓内へ取り込んでその代謝を促進させます。
そのため血中のLDL、すなわちコレステロールの量を減少させるため、高コレステロール血症の治療に用いられます。
②陰イオン交換樹脂系薬
内服後に腸管に到達すると、胆汁酸と結合することで再吸収を阻害。そのまま便と一緒に出ていきます。
結果として、胆汁酸を作るために肝臓に蓄えられたコレステロールが使われ、肝臓にあるLDLレセプターが活性化。
血中からコレステロールの取り組みを増やすため、血中のコレステロール減少が期待されます。
コレステロールが気になる方は+αの検査を
コレステロール値の異常は健康診断でも分かりますが、脂質異常症や動脈硬化が心配な場合は、健康診断+αの検査をおすすめします。
スマートドックでは、動脈硬化や血管のつまりを引き起こす超悪玉コレステロールの量を調べることができる採血検査を行っていますので、興味を持たれた方はぜひ受診されてみてはいかがでしょう。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。
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