2023/01/23 ( 公開日 : 2022/03/03 )

頸動脈エコー検査とは? プラーク、血栓、内膜中膜複合体肥厚度(IMT)についても解説

検査
動脈 検診 血栓
この記事は約3分で読めます
頸動脈は脳に血液を送る非常に大切な動脈です。この動脈で血管狭窄が起こり、血液の流れが阻害されると、脳梗塞などの疾患につながりかねません。この記事の中では頸動脈エコー検査の仕組みや、検査が推奨される方について説明しています。基本だけ抑えたいという方にも短時間で理解していただける内容になっています。
目次

頸動脈と狭窄について

脳に血液を送る主要な血管が、頸動脈です。左右の顎の下あたりに触れる動脈で、医師は触診などで脈の状態を観察することがあります。

頸動脈は脳へ血液を送る内頚動脈と、顔の表面に血液を送る外径動脈に分かれますが、この分岐部は全身の中でもとくに動脈硬化が出やすい箇所です。

頸動脈の狭窄が進行していくと、脳へ送る血液の量が充分ではなくなったり、詰まってしまって脳梗塞につながる原因になります。また、頸動脈に動脈硬化がある場合は心血管系にも動脈硬化がある可能性があります。
もし頸部頸動脈で狭窄が見つかったときには、なるべく早期に治療を考える必要があるのです。

頸動脈エコー検査とは?

頸動脈エコー検査では何をする?

頸動脈エコー検査では、超音波が頸動脈まで届いて反射した波を画像に変換して、動脈壁の厚さや血流を計測して、どのくらい動脈硬化が進行しているかを知ることができます。
検査自体もプローブという機器を首に押し当てて動かすだけなので、体には負担はかかりません。

リアルタイムに血液の流れを測定したり、血管壁の状態を把握したりすることができる検査です

プラークと血栓について

血管にはコレステロールなどのかたまりである、「プラーク」ができることがあり、これによって血管の中で血液が流れにくくなります。
プラークが破裂することで、血小板が凝集して塊となり、これが血栓になります。
もし血栓によって血管が塞がり血流が途絶えると、その先の組織には酸素を始めとする栄養が行き届かなくなってしまいます。

超音波を用いた頸動脈エコー検査では、早期動脈硬化を無侵襲に発見できるので、脳梗塞や心筋梗塞などを発症する危険性を事前に知ることができます。

内膜中膜複合体肥厚度(IMT)について

動脈硬化の指標のひとつとして、内膜中膜複合体肥厚度(IMT)があります。
IMT(Intima Media Thickness)は、動脈壁の3層のうちで、内膜と中膜をあわせた厚さのことです。

頸動脈ではIMTが1.1mm以上になると動脈硬化と診断されます。

頸動脈エコー検査が推奨される方

頸動脈エコー検査が推奨されるのは、動脈硬化のリスクのある以下の方です。

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 肥満
  • 喫煙・喫煙歴
  • 家族歴
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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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