2022/12/13 ( 公開日 : 2022/07/13 )

風邪をひいたらすぐ病院に行くべき? セルフケアとしてできることも紹介!

検査
かぜ
この記事は約6分で読めます
「風邪っぽいけど症状が軽い」そんなときには病院に行くことを面倒に感じて、あえて行かない人も少なくないかと思います。この記事の中では、風邪をひいたらすぐに病院に行くべきか、実際にどの程度の症状があれば受診すべきなのか、また風邪のセルフケアの方法などについても解説します。
目次

風邪って何?

風邪の正式名称は「感冒(風邪症候群)」です。上気道の急性炎症の総称になります。
自然に治ることもある病気で、ウイルスや細菌が入り込むなどして感染した際に免疫の働きが活発になり、発熱、咳、鼻水などの症状が出ます。
基本的に1週間程度で症状はなくなります。

風邪をひく原因

鼻や喉などの上気道に、ウイルスや細菌などが感染することで炎症を起こします。

【ウイルスが増殖するメカニズム】
①呼吸などにより鼻や口から体内に入り込み、細胞に感染する
②体内の細胞を利用して、ウイルスの核酸(DNAまたはRNA)を複製し増殖する
③増殖したウイルスが他の細胞にも宿り、同じ機序で増殖する

【細菌が増殖するメカニズム】
・呼吸などにより鼻や口から体内に入り込む
・細菌自身が持つ核酸(DNAもRNAも両方あり)から自己増殖する

風邪のおもな症状

咳、のどの痛み、鼻水が同じタイミングで起こり、同程度の症状が発生します。

その他の症状として

・下痢
・3日以内で収まる発熱
・悪寒

などが起きる場合もあります。
症状の程度は人によって異なりますが、症状が強く出ている場合には、ためらわずに病院を受診するようにしましょう。

風邪と間違いやすい病気

風邪は自然治癒する可能性も高いため、治療の緊急度が低い病気といえます。しかし他の重篤な症状を起こす病気に、風邪と症状が似ているものもあります。
それらの病気には感染力が強いものもあるため、すぐに治療が必要です。

ここでは、風邪と症状が似ている病気を解説していきます。

気管支炎・肺炎・喘息

咳の症状が目立ち長期的につづく場合には、気管支炎、肺炎、喘息の可能性があります。

悪寒に加えて38度以上の発熱も伴う場合は「肺炎」、空咳や喘鳴(ぜいめい)が目立つ場合は「喘息」が疑われます。
ほかにも喫煙歴と1日の喫煙本数が多い50歳以上の方は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)も疑われます。

治りにくく感染力の強い感染症

感染力の強い感染症は蔓延する恐れがあるため、早急な対処が必要です。

感染力の強い感染症としては、

新型コロナウイルス … 味覚障害・高熱・咳
インフルエンザウイルス … 悪寒・高熱
百日咳 … 1~2週間ほど咳や微熱が続く
溶連菌 … 首のリンパ節が腫れる、左右のどちらかの喉だけが痛い

などがあります。

風邪をひいたらすぐに病院に行くべき?

風邪のような症状が出た場合、自然治癒の可能性もある上、市販薬の服用など自分でできる対処法もあるため、必ずしも病院に行く必要はありません。

しかし他の持病がある場合や、症状が強かったりいつまでも治らない場合はすぐに病院に行くべきでしょう。

自分での対処法から病院受診へと切り替える目安として、以下を参考にしてください。

・症状が1週間~10日以上つづき長期化している
・市販薬を飲んでも改善が見られない
・普段の風邪と明らかに違う
・自力で食事がとれない

実際のところ自己判断は危ういため、重篤な病気の予防としては、面倒に感じても積極的に病院を受診してもらいたいところです。
早期発見が早期治療につながります。

受診科目

風邪のような症状でも、咳が特に強い場合や咳だけが長く残っている際は「呼吸器内科」を受診しましょう。
副鼻腔炎などの場合は、「耳鼻科」を受診するといいでしょう。

判断がつかない場合には、通常の内科を受診して総合的に検査してもらいましょう。

受診時の注意点

かかりつけ医がいる場合は、かかりつけ医に相談してください。
その際に受診方法や機関の指定を受けた場合は、それに従ってください。

手洗いをしてから病院へ行く、マスクを着けるなど他の患者との相互的な二次感染を防ぐことも大切になります。

新型コロナウイルス感染症流行中の対応

疑いがある場合は、かかりつけ医や近隣の診療所、国の専用ダイヤルへ電話相談しましょう。

【風邪の症状と間違えやすい新型コロナウイルスの感染による症状】

  • ・倦怠感
  • ・38度以上の高熱
  • ・軽い風邪の症状が続いて改善しない
  • ・味覚、嗅覚が分かりづらい など

現在(2022年7月13日時点)は感染者数がまた全国的に増加しています。
ワクチンを接種していても症状が重くなる方もおられますので、ひきつづき警戒が必要です。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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