2023/02/24 ( 公開日 : 2023/02/24 )

上皮内新生物ってなに? がん(悪性新生物)との違いは?

症状
がん
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上皮内新生物の診断・治療方法

治療方法としては病変部位の切除が一般的ですが、「上皮内新生物」は病変の範囲が狭いので、切除する部分も小さくなります。
すでに拡がってしまった「悪性新生物」とは異なり、「抗がん剤」による治療を行うことはほとんどありません。

切除に関しても、範囲が狭いことから内視鏡を用いた切除術で済むケースが多く、開腹手術などに比べて体への負担も少ない傾向にあります。

「上皮内新生物」が多くみられる部位には「子宮」「膀胱」「大腸」などがあげられます。
早期発見・早期治療のためにも、これらの臓器の「がん検診」を受診することがおすすめされます。

とくに子宮頸がんでは、異形成という前がん状態を経て上皮内がんになります。
子宮の上皮内がんは数年放っておくと、浸潤が始まって拡がっていくことがあります。

上皮内新生物の再発率

病変が粘膜上層部にとどまっていますので、きれいに切除をすれば再発を考える必要はほとんどありません
また、粘膜上層部のみにある「がん細胞」が他の臓器へ「転移」する可能性は、ほぼゼロとされています。

しかし完全に切除をしても、新たに別の「がん」が発生する可能性は否定できません。
そのため定期的な「がん検診」を受けることが重要になります。

定期的検査をおすすめします

「上皮内新生物」は将来的に「がん」に進行する「がんの種」である可能性があります。
過度な不安を抱える必要はありませんが、「上皮内新生物」として発見、切除ができれば完治します。

しかし「上皮内新生物」は臓器の表面部分にとどまるため、自覚症状がほとんどありません。
こうした病変を発見するためには、定期的な「人間ドック」「子宮がん検診」「大腸がん検診」などの受診が必要です。

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監修医 緒方 文大 (おがた・ふみひろ)
愛和クリニック院長・内科学会認定医

京都府立医科大学卒業後、虎の門病院入職。内科全般を学び、その後がんや慢性疾患を多く扱う消化器内科医に。『健康防衛・健康増進』の重要性を痛感。『患者様の健康増進のために本気で取り組みたい』という強い想いで、愛和クリニック開業。

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